●平安時代の陰陽師・安倍清明が登場する、
狂言「龍沙川(下野)」が半世紀ぶりに復活!!
●登場人物
安倍晴明(あべのせいめい)、北の方、耆婆(ぎば)、要子(ようす)、巫(かんなぎ)
●あらすじ
(1)京の陰陽師・安倍晴明(おんみょうじ・あべのせいめい)が唐・天竺に行って
あらゆる書物、教えから知識を吸収して来るよう、天皇から命じられます。
(2)そして天竺に行って耆婆(ぎば)と言う聖人の弟子となり、不思議な扇を譲り受けます。
(3)晴明の留守の間に、絵描きの要子(ようす)が、晴明の妻に
「晴明は龍沙川に飲み込まれて死んでいるはず。自分の後家さんになれ」と
言葉たくみに迫り、目的を果たします。
(4)その後、晴明が天竺から帰ってきます。
(5)話の弾みから、耆婆から譲り受けた扇の事で、晴明と要子は首(命)を賭けた賭け事をします。
(6)どういうわけか扇の威力が働かず、賭けに負けた晴明は自害します。
実は晴明の妻と要子が図り、晴明が耆婆から譲り受けた扇を、
晴明の寝ている間に要子が別の扇に書き写して取り替えていたのです。
(7)天竺にあっても、晴明の身に異変があったことを知った耆婆は、日本にやってきます。
(8)今度は、要子と耆婆と首賭け事をします。
(9)要子は賭けに破れて自害します。
(10)耆婆は、晴明の妻に十の約束事を守れるなら、今回のことは許すと言う。
(11)妻は 「全て守ります」と、舞を舞いながら誓う。
(上演時間 約45分)
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